20210614

エッセイを書くときに必要なのは要するに編集力だ。と、ぼくは思う。これは考えてみれば当たり前のことで、今まで自分が経験したことや思ったことを、切ったり貼ったりして繋ぎ合わせているだけなので。要点さえ分かっていれば、それほど難しいことではないのかもしれない。ぼくにとって難しいことは、たぶん小説を書くことの方だった。ゼロから一が作れない。思ったことや、考えたこと、抽象的な出来事を、何かの事件や行動やキャラクターとして、描き出す能力が足りてない。思いたとしても、自分のなかにいる批評家がすぐにダメ出しをする。なのでよくないです。批評家ばかりがグングン成長したけれど、創作する方は子供のままだね。この批評家をどうすればいいだろうか? これが一つのぼくのテーマだと気づいた。自分が考えていることと批評家を切り離すことができるようにならないと、たぶんぼくは何をするにしても詰まる。