20210508

人新世の「資本論」を読んでいた。特に新書読む機会とか少ないけれど、本屋行ったら必ず平積みしてあったのが頭のすみっこの方に残っていた。

地球温暖化の原因には資本主義が深く関わっていて、どうやって僕たちは資本主義から脱却して行けばいいのか、というような内容だった。コモンという考え方がとても印象に残った。市場でもなく、国有化するでもなく、みんなで共有する公共財をコモンというのだという。すごく雑な要約だけれど。

ここに書いてあったことが正しいとか正しくないとか、そういうことは分からないので、何も言えないけれど、語り口は好きじゃなかった。「SDGsは大衆アヘンである!」みたいな部分で、一方的に何かを否定して自論を成立させる語り口が持っている不信感はどうしてもある。自他の思想を区別して実施される社会変革はどうしても革命になるし、革命には血が伴うものでした。よくない。