20211106

歯医者にいった。虫歯治療2回目。これで最後になるらしい。前回は右側の奥歯だったけれど、今日は左側。前回はまったく痛みがなかったけれど今日の治療は少ししみた。後から聞いたら、「少しだけ象牙質まで虫歯が広がってましたね」と言った。続けて、

「普段、けっこう意識して歯を磨いていたりしますか?」

ときかれた。

「あんまり意識はしてないですけど、そんな感じがしますかね?」

「虫歯の形跡も少なく、的確な磨きかたができていると思います」

ということらしい。それならなんで虫歯になったのか。ともあれ、すごく話しやすい先生で、虫歯も治してもらったし、ほんとうにありがとうと思って、部屋を出るとき、何度もありがとうございますと言ってから出た。

買ったカメラが届いた。FujifilmのX-E4。とてもいいカメラだと思う。カメラ初心者だから分からないけど、スマホなんかとは明らかに表現の質が違う。空間の広がりをすごく感じる。ボケを作れるからだろうか?

カメラを片手に街に出る。18時頃。そのとき感じたのは、カメラってフィクションに近いのだ、ということだった。いい写真を撮ろうと思ったら、自分の見えた文脈をいかに切り取るかが主軸になっていく。ある特定の文脈のために、現実を編集して切り取ること、これはフィクションだ。でも、これをフィクションだとか言ったら、ニュースもみんなフィクションになってしまうから難しい。要するにカメラなんて、単なる僕の見え方にすぎないということが、今日使っていてなんとなくわかった。いや、僕の見え方、というより、見え方が僕である、という方が説明としては正しい気もする。だとしたら、撮った写真こそが僕なのかもしれない。