20201018

プライムビデオで The Boys というドラマの1話を観たわけなんですが、めちゃ狂ってて面白い。アメコミ的なヒーローが存在する世界なのだけれど、個人としてヒーローしてるのではなく、企業とか国家とズブズブな関係になっている世界。みんなに崇められているヒーローだけれど、その実態は乱交パーティーしたり、人を平気で殺したりしていて、でもだれもそれを見ようともしてない。付き合っている彼女をヒーローに殺されて、ヒーローの実態を知ってしまった主人公の復讐劇がメインになっていくのだと思うけれど、その復讐も復讐なので正義なんかではないし、ほんともう狂ってる。

でも、イマイチ乗れないところは、機能しなくなったアメリカ的な正義、イデオロギーみたいなものを仮想敵としているところなのかなあ。顔を出して、「私こそが正義ですよ」って言っていられたかつてのアメリカ的な態度が、アメリカ的なヒーローを作っているのだとして、それはもう古いよね、どっちかというとそういった正義に虐られているよね、っていうジョーカー的な感覚にコミットしようと考えてるんだろうけど。何かを批判するという形で提出された作品って、どこか建設的ではないなあって思ってしまう感覚があります、最近は。でも、実際のところはどうなんだろうなあ。とりあえず、楽しいのでみる!