20201229

 今年のお仕事はこれで終わったから、あとはゆっくり過ごすだけだね。年末だからといって、特にすることがあるわけではないのだけれど、ちゃんと来年に備えたいなと思ってる。来年はちゃんと活動する年にしよう。今年は考えてばっかりで、なにもしてなかったから。動き始める。

文章を書く上で、「敵を作る」ことをしてやると非常に簡単にさくさく進む。敵というのは、既存の価値観とかそういうのです。何かに反発して文章を書く。すると、自分の主張と、敵の主張の二つの点が現れることで線になって、筋道が立つ。起承転結の「起」と「結」が決まるのだから、あとはこじつけるようにして、「承」と「転」を用意してあげればそれなりに読めるものになる。なので、文章を書くということは、主張をするということは、それ自体がある種の物語構造をもっているということになるのだと思う。物語にならないと主張にはなれない。でも、僕は「敵」を外部に設定するのが嫌だった。常に自分の内部、つまり今とか少し前の自分自身を敵として、それを否定することを続けてきた。自己否定。それは誰も傷つけないし、文章も書きやすいし、共感も集めやすいし、楽ちんだったのですが、僕は今、別に自分のことを否定したい気分ではなくなってしまった。これは僕の今年一番の変化です。だから敵が存在せず、敵を外部に設定する勇気もなく、ただ筆が止まっている。ほんとうは、敵なんかない文章を書けばいいのですが、僕はそれ以外の書き方を知らないので。どうしよう。