20211101

出社した。今日から、別案件で新しい人たちと働くことになったので、ビクビクする。愚痴ばっかり言う人たちだったらどうしよう。ここから次の異動までの間、素直に頑張ろうなんて思い続けられるだろうか。と思っていたけれど、蓋を開けてみたらいい人が多くて安心した。暗い人が多いけれど。

新しい毎日。がんばります。

20211030

上を見ると紅葉した葉が覆っていて、その隙間からほの暗い青の空が見えた。夜になりきれないくらいのよるの色で、そういう青が僕は好きだった。黒は底なしだけど、暗い青にはなんとなく底がある気がして、あの中にだったら安心して落っこちていける。誰かが、人に羽が生えたら空に向かって飛び降り自殺する、みたいなことを言ったのを思い出した。僕は、別段死にたいわけではないけれど、死にたくなったときは大気圏で燃え尽きてみるのもいいかもしれない。

20211028

朝起きたら、Facebookの社名がMetaに変わっていた。メタバースがインターネットの次に来るんだ、とザッカーバーグが言っていた。がんばれMetaと思った。巨大資本万歳。

久しぶりに次の時代の技術を見て、興奮してる。どんなサービスになるのかまだわからないけれど、たぶんメタが革新的なのは、オンラインにアバターを持てることでも、ゲームを一緒に楽しめることでもなく、単純にインターネットにおけるコミュニケーションの表現力を上げてしまったことだと思う。VRで、話す声に手振りや身振りをつけれる、ボードに文字を書きながら会話できる、あと表情がついたら最高です。

メタバース後においては、逆にインターネットが地域をもっていることに大きな価値が生まれるのではないか。現実から失われていった、家族や、ご近所さんや、会社といった磁場が、インターネット上に再構築される流れだと思う。

SNSでは、文字や写真や動画に対する共感でしか繋がれなかった。共感というコミュニケーションは、自分の思想を強化していく傾向があったため、共感できない他者は排斥するしかない。なので分断の時代なんて言われてた。でも、メタバース的な空間においては、文字列だけでも、写真だけでも、動画だけでもない他者は、そもそも共感してスキを送るだけでコミュニケーションをとることなんて不可能になる。だから、他者の分からない部分は、無視するのではなく、分からないまま受け入れるしかなくなるのではないか。似てる人も、全く異なる人も、自分と同じとなんか思えない。そしたら、思想や趣味によってインターネットが地域に分割されることは、なんら不健全なことではなくなると思う。分断の解消は、おそらく興味がない情報にも興味を持つようにしよう、なんてことなんかではなかった。そして、そのとき初めてのインターネットが持ってしまった地域性が機能しはじめるのだと思う。

思想や、趣味によって形成された地域のもった世界観と、その空間に発生しうる交流に価値が生まれるようになる。おそらくそれは、youtubeみたいな「個人」がコンテンツにはならなくなる。映像ではなく、演劇的なコンテンツが主流になる。これをVRというデジタルによってデータとして保存可能、後々再生可能にできるところに次のコンテンツ消費の形があるのだと予想します。僕はこういう、インターネット上に地域を立ち上げていくような流れを「インターネットのローカル化」と呼んでいる。実際にそうなるかはわからない。

20211027

暖房をつけながら生活していると、内臓まで温まって眠くなる。お昼過ぎ。裸足の足だけが冷たいのだけれど気にならない。「裸足の足」と書いたけど、何だか変な気がする。「裸足が冷たい」と書いた方が正しいのかもしれない。間違えたかも。気にしない。そんなことはどうでもよくて、ただただ眠い。

20211026

お勉強をしている。新しい技術について学んでいる。僕の業界だと、新しい技術のことを「モダン」と言うのだけれど、モダンという言葉がモダンではないような気がする今日この頃。モダンな雰囲気とかは使うのだけれどね。「モダンな技術ですね」とか言われると、それはモダンなのか? と思う。よく分からない。

20211024

近所の映画館で映画を観る予定だった。昨日のうちに予約して、楽しみにしていたのだけれど、行く映画館を間違ってたことに、10分前に気づいた。きえた、1800円。

仕方ないので、テアトル新宿に向かった。観たかったのは「かそけきサンカヨウ」。

30分くらい前についたので、ソファに座って待つ。僕の他に7人くらいの人がいた。近くに座っていた女性がソファからバッグを落としてしまい、舌打ちをしていた。僕は特になにもしてないけど気まずくなり、目線をそらしたら、近くにいた男の人と目が合った。何か呟やかれた。知り合いと勘違いされたのかと思って、これまた気まずくなった。でも、その男性はそのあともぶつぶつと何かを呟いていたので、ひとりごとを言う人らしかった。気まずさは少しやわらいだ。

「かそけきサンカヨウ」はおもしろかった。登場人物は高校生だったけれど、挨拶されてもまともな返事すら返せず、いつもどこかシラケた感じで話していた。誰も本音を出さず、だからといって強がることもなく、みんな静かに内側に引きこもってるあたりが現代的だと思った。ほんとうは現代的かはわからなかったけれど、こういう作劇方法の方が、僕のリアリティには近いと思った。

20211023

歯がぽろぽろと抜け落ちるから、また強引に差し込んでもとに戻す。なぜかかっちりハマるので、ぐらつかず、すっかり元通り。でも、またしばらくするとぽろぽろと抜け落ちて、いったいこんなことを何度繰り返すのだろう。そんな夢を最近よくみる。朝起きたとき、歯がまだあることにびっくりする。

乳歯がすべてなくなり、大人の歯として生まれ変わってからは、虫歯などもなく、歯とは良好な関係を築いてきたはずだったけど、最近はどうなのか。歯医者には親知らずを抜いて以来、4年近く通っていない。ちょっぴり不安になって鏡の前で大きく口を開いてみた。右の下の奥歯に黒く小さいシミがあった。歯医者にいった。「初期虫歯ですねー」と言われた。

よくわからない機械が口の中入り、けたたましい音と一緒に歯が削られる。痛くない。そのまま、詰め物を入れてもらう。あっという間に治療が完了したけど、歯が歯ではなくなってしまったことが少しだけ悲しかった。あと、左下の奥歯にも虫歯があった。これは今度なおす。