20211024

近所の映画館で映画を観る予定だった。昨日のうちに予約して、楽しみにしていたのだけれど、行く映画館を間違ってたことに、10分前に気づいた。きえた、1800円。

仕方ないので、テアトル新宿に向かった。観たかったのは「かそけきサンカヨウ」。

30分くらい前についたので、ソファに座って待つ。僕の他に7人くらいの人がいた。近くに座っていた女性がソファからバッグを落としてしまい、舌打ちをしていた。僕は特になにもしてないけど気まずくなり、目線をそらしたら、近くにいた男の人と目が合った。何か呟やかれた。知り合いと勘違いされたのかと思って、これまた気まずくなった。でも、その男性はそのあともぶつぶつと何かを呟いていたので、ひとりごとを言う人らしかった。気まずさは少しやわらいだ。

「かそけきサンカヨウ」はおもしろかった。登場人物は高校生だったけれど、挨拶されてもまともな返事すら返せず、いつもどこかシラケた感じで話していた。誰も本音を出さず、だからといって強がることもなく、みんな静かに内側に引きこもってるあたりが現代的だと思った。ほんとうは現代的かはわからなかったけれど、こういう作劇方法の方が、僕のリアリティには近いと思った。