20201115

久しぶりに森の中に行ったら、赤、黄色の紅葉で山が点々と染められていて、ようやく秋になったんだなと思った。11月中旬なので、もうほとんど冬なのだけれど。田舎生まれ、地方大学育ちの身としては、ここまで自然に触れないことが珍しくて、最近は季節を感じることが少なかった。季節は自然と共にあります。だからだろうか、紅葉を見たとき、強烈な懐かしさを感じました。お天気も良くて、僕なんかが混じることができなそうな水色の快晴で、ぽかぽかとした日光が、木の向こうから届いたり届かなかったりした。耳をすませば、ススキが風に吹かれる音がした。それだけ。それだけの、季節。

関東でぽつんと寂しく、ひとりぼっちで生活しているつもりだったけれど、大学時代の先輩が徒歩10分圏内に住んでいると判明して、スモールワールドでした世の中。一緒にまぜそばを食べた。おいしかった。子どもの頃は麺が好きで、毎日のように食べていたかったけれど、今では食事の栄養バランス的な観点が気になってしまって、一人でラーメンとかの麺類を食べに行くことは少ない。美味しいと知っているけれど、気が引けてしまって、だったら家で食べたり、たんぱく質を取りたいから肉を食べに出掛けたりする。そんな風に効率的ににしかとれなくなった食事だけれど、本来食べるってそういうものではなかったはずだった。人と一緒にご飯を食べること、そういうのってとてもいい。健康とかいらない、効率とかいらない、と言って、人と一緒に食べるご飯はとても美味しい。実は先輩とは大学時代にそんなに話した記憶がなくて、仲が悪くはないけど、いいのかどうかは分からない、そういった微妙な距離感はなので、今後会うかどうかは微妙な感じ。