20210213

仕事で、調子がいいねと言われることが増えて、確かに僕は波に乗っていたのだけれど、そんな右肩上がり上向き調子の時はすぐに終わるんだ。よくなったと思ってもまた僕は繰り返し繰り返しダメなやつなので、すぐにああまたやらかしたなあって言いながら落ち込んで風呂の中に入っている。風呂の中でいろんなものを忘れようとしていた。一時的な安心を得ようとしてた。でも、落ち込んでいる時とは不安な時は風呂の中でだってそういったことは頭の中にゾンビみたいに張って出てきて、逃れられないなって思う。そんな時に地震があった。もう十年も前になるけど、あの時の揺れ方にかなり似ていたね。最初はゆっくり始まって、そのうち終わるだろって思っていても終わらない。だんだん揺れが強くなっていって、だんだん恐怖も増していって、僕は風呂場を飛び出した。不安とか、自分がダメだとか、そんなこと思っている間もなく、僕はただ行動になるしかなかった。それはきっと当たり前のことだった。僕たちは後悔する前に、考える前に、行動になるしかない。そうじゃないと解決しなかった。その時、そういうことに気づいた。だから、不謹慎なことだけど、本当はこんなこと書くべきじゃないけれど、感謝していた。僕の頭をぶん殴ってくれた地震に感謝していた。

怪我した人だっているかもしれないし、いろんな人が不安に思ったはずだった。僕だって不安だった。地震だけじゃなくて、いつだって不安だった。人間関係も、仕事も全部不安だ。自分のこと、HSP かなって思うときもあって、この前ネットのサイトで診断してみたらまあ少しその気質はあるっぽい。でも、そんなのは実際どうでもよくて、ただ不安を感じがちな臆病な人間っていうだけで、それが僕だった。子どもの頃、過呼吸で息ができなくて病院に向かっていた時、その時期はインフルエンザが流行っていた時期だったから、これはインフルの症状で、これから死ぬんじゃないかって思い込んで怯えてた夜があった。その時、本当に怖くて、どうして僕がこんな目にあってるんだって、考えていたのを覚えている。例えばインフルの重症化率が1%だったとして、100人いたら99人が普通に終わるのに、どうして僕だけが、って思った。他にたくさんの人がいる中で、どうして、僕が選ばれたのか。もちろん本当は選ばれてなんかなくて、ただ過呼吸だっただけで、それは不安で頭がいっぱいになってアホなことを考えていただけだった。こういう性質はほんとみっともないけれど、でも何というか、僕はそういう風に不安になるために生まれてきたのだと思う。どうして僕が、とかじゃなかった。これが僕です。

ふと、BUMP OF CHICKEN がなぜそう名乗っているのか、RADWIMPS がなぜそう名乗っているのか、なんとなく分かった気がした。だから、僕も文章を書こうって思った。