20210123

雨が降っていた。久しぶりに雨だ。ずっと雨を待ち望んでいました。雨が降ったら、悲しくなって色んなものが洗い流せるような気がしたので。でも、別に、悲しくもなってないし、楽しくもなってないし、ただ灰色の空から灰色の水滴が降ってきただけだった。今日の雨はそういう風に見えました。雨が青いと思っていたのはいつからだっただろう。今、青を欲している。

以前、僕の住んでいた街からは海が見えた。注視して綺麗だなって眺めていたことはほんの僅かで、当時の僕にとってはそれくらいのものだったのだろう。でも、確かにあそこには海が広がっていて、それが実は好きだったのかもしれない。あの青が、たぶん心の奥にあります。