20210215

仕事をした。あと進撃の巨人のアニメが、今放送しているところまで追い付いた。面白すぎるな。HUNTER×HUNTER に、「感謝するぜ。お前と出会えた、これまでの全てに!」というネテロ会長の台詞がある。これは世間ではけっこうネタにされがちだったりするのだけれど、僕はこのシーンで感動して泣いていたのでネタにすることはできないし、それに、僕はこのシーンをみたときに、神を見た気がした。物語の作り方はいろいろあるが、HUNTER×HUNTER という漫画は、 おそらく物語を最初に決定して、それにしたがって世界とか、キャラを決めたものではない。おそらくキャラ→世界→物語(キャラと世界はもしかしたら逆か、ほぼ同義だったりすると思う)の順番で作っているはずだ。物語から作り始めるとだいたい作者の都合でキャラが動き始めるから、キャラが作者の分身みたいにみえ始める。それはすごく作者が神みたいだけど、でも実際のところそこにあるのは作者という人間だけで神ではない。キャラとか世界を先に作ってるタイプの作品は、おそらく勝手に動いているキャラたちをどう切り取って物語にするかが重要で、そこには作者の物語に対する意図は薄く、それゆえに、そこに実際に人が住んでいるかのような感覚に陥る。「お前と出会えた、これまでの全て」が確かにそこに存在しているという強い実在感あるから、その向こうに神みたいなものを見る。すごく曖昧な言い方になるけれど、作者の意図が混じらなければ混じらないほど、あ、神がいるな、と思う。

HUNTER×HUNTERほどではないけれど進撃の巨人もこの手の作品で、だから、テーマとかほんとどうでもいいから、この濃密な世界をみてるだけで死ぬほど面白い。