20210404

開いた毛穴とか、ニキビ跡とか、白くない肌とか、そういうのが少しでもあるのが嫌で、赤ん坊の頃からやり直したい気持ちでいっぱいだった。自分のことをフザイクだと卑下することが頻繁にあるわけではないけど、コンプレックスはある。白馬の王子様みたいになりたかったね。そういう方向の欲望があった。僕の理想のはなし。でも、当たり前ですが、なれないので、ある意味ずっと不本意な気持ちで生きてきたんだった。

でも、なんか、それもそれだよなって思ったよ。僕はね、この顔を誇ってみることに決めました。モトーラ世理奈が、そばかすをかっこ良く自分のものにしてしまってるのとか見たら、ちょっぴりの自信を分けてもらえた気がした。近所の公園では、当たり前に、桜が咲いて最近散った。実家の庭には、当たり前に、松がうねって生えている。そういうのと一緒だった。当たり前に、これでいいんだよな、たぶん。