20210503

いまさら神林長平の「先をゆくもの達」を読んだ。僕は、神林長平がめっちゃ好きで、好きな作家TOP3には入ると思う。だけど、最近の作風があんまり合わなくて、手を出していなかった。一番好きな時期は、2000年代後半くらいの神林で「戦闘妖精雪風 アンブロークンアロー」と「膚の下」です。これは傑作。あれから十年近く経って、AIとかSNSに関する想像力が入ってきて、よくわからなくなったような気がする。僕は神林長平の書き方について行けなくなったことはなくて、アンブロークンアローの時に「話の展開の仕方が何が何だかわからない」みたいな感想をよく見かける中、すんなり飲み込めてしまったし、「先をゆくもの達」に関しても、人称が入り混じったり、各章で話が断片みたいになっていたりしてかなりわかりにくいけどなぜか分かった。でも、思想的な部分がよくわからなかった。全く実感がわかないのです。僕たちの「意識」の次みたいなものを書いているのだけれど、未来の記憶を引き出すって何だろう。「あなたの人生の物語」みたいな設定だなと思うわけですが、それが僕たちの次の意識のあり方だと言われるとよくわからない。完全に僕の想像力の外側をやっている。

と、ここまで書いて詰まった。この先を書こうと思ったけれど、わからんものはわからんので、感想が出てこない。んーわからん。

今日はあと、電話をした。また電話をしたといった方がいいですね、昨日も電話したので。高校時代の友達と、大学時代の友達の二人でした。前者は一時間くらいだったと思う。後者はダラダラと四時間くらい電話したと思ったら、もう深夜2時になってたのできってねた。